青空文庫読書日記① はじめに

青空文庫読書日記① はじめに

 

日本には古典として価値のある名高い本がたくさんあります。

夏目漱石芥川龍之介太宰治などの純文学、岡本綺堂吉川英治山本周五郎などの歴史小説推理小説では小栗虫太郎江戸川乱歩や浜尾史郎など、詩を読みたいときは萩原朔太郎中原中也金子みすゞなど、俳句であれば正岡子規高浜虚子種田山頭火など、さらに古典の名作『源氏物語』、『方丈記』、『雨月物語』など……と、ともかく多くの作家や作品の名前をあげましたが、青空文庫では今出た作家の作品が無料で楽しむことができるのです。

 

読む方法はパソコンで見るもよし、スマートフォンで見るもよし、私は目が疲れにくいという理由でkindleを使用しています。紙で読むのも風情があっていいですが、これらの本を全部そろえようとすると本棚に入りきらないですし、手入れも相当な手間になってしまいます。

電子書籍はそういう管理上の問題はなく、読みたいときに端末さえあれば読むことができます。Kindleだとハイライト(マーカーで印をつけておく)やメモ(気になったところにメモを打ち込める)、辞書機能(気になっった単語を内蔵の辞書で検索)できるので、通学・通勤などの移動中に一個これがあれば100冊は優に持ち運べてしまいます。まあ、そんなに一気には読めないですけれども……。

しかもスマートフォンだと青空文庫にどこからでもアクセスできるので、すべての本を持ち運んでいるようなことになるわけです。汗牛充棟の書物が、いつでもお手軽に使える時代になったわけですね。あらためてすごい時代と言う思いです。

 

とは言え、この青空文庫世に出ているすべての本が使用できるわけではありません。著作権があるため、作者および訳者の方が亡くなってから50年が経過し、著作権が切れたものが基本的に使用できるようになっています。

しかし、2018年12月に著作権法が改正されたため、それ以降は死後70年経過しなくては著作権が存続するという風に改められました。子母澤寛伊藤整三島由紀夫など楽しみにしていたのですが20年は遠のきました。

 

またこれらの図書は自動的にデータ化されているわけではなく、有志の方々が書き起こしてくれて初めて使用できるようになっています。ありがたい話です。そのため、作業中となっていてまだ青空文庫には公表されていない場合もあるので注意が必要です。

 

 「青空文庫読書日記」では、kindleを使用した青空文庫の利用を中心にした記事をあげていければと思っています。基本的には、感想、使用方法、気になったことのまとめなどをやる予定です。