2019-01-01から1年間の記事一覧
青空文庫読書日記① はじめに 日本には古典として価値のある名高い本がたくさんあります。 夏目漱石、芥川龍之介、太宰治などの純文学、岡本綺堂や吉川英治、山本周五郎などの歴史小説、推理小説では小栗虫太郎、江戸川乱歩や浜尾史郎など、詩を読みたいとき…
庭の隅からお送りいたします。8.ヒヨドリについて 庭からお送りいたします⑨ヒヨドリ 初めて動物を見たとき、それに名前を付けようとすると鳴き声や見た目の特徴が最優先されている気がします。他の生き物と区別するために名前を付けているわけですから相手に…
眠れない夜は哲学書を読もう③ 「生の短さについて」セネカ 使用したテキスト 『生の短さについて』 セネカ著、大西英文訳 作者について [前4~後65]ローマのストア学派の哲学者、政治家、劇作家。スペインのコルドバ生まれ。皇帝ネロに使えたが、のちに謀反の…
眠れない夜は哲学書を読もう②『老年について』キケロー 使用したテキスト 『老年について 友情について』、キケロ―、大西英文訳、講談社 この中から『老年について』をとりあげました。 作者について [前106~前43]古代ローマ随一の雄弁家・政治家。執政官の…
やる気を出させる寄生虫? トキソプラズマ 寄生虫にはいくつかの種類の動物を経由して生活するものが居ます。 最終的に卵を産み次世代を残すことが可能になる宿主を最終宿主、途中で成長や休眠をして機会を待つ際の宿主を中間宿主と言います。今回ご紹介する…
計算できる馬!? クレバー・ハンス 1904年、ドイツはある馬の話題で持ちきりでした。 その名はハンス、この雄馬は飼い主であるフォン・オステン(元中学校の数学教師)から教育を施された結果、四則演算に加え、時計の読み方、カレンダーの読み方を理解するよ…
明治時代の白人落語家 快楽亭ブラック 落語はもともと落ちのある話ということでその名がついたそうです。江戸時代初期に安楽庵策伝(あんらくあんさくでん)が始め現代まで続いている日本の伝統的な演芸のひとつですが、最近では桂三輝(サンシャイン)さんやダ…
庭の隅からお送りいたします。7.寒い冬を越すためのロゼッタ 木枯らし一号が吹きましたね。 これは秋の暮れから冬の始まりに吹く木枯らしにおいて、風向きが北から西北西からのもので風速が8m/s以上のものを言います。西高東低の冬型気圧配置で吹く北風なの…
敵に見つかれ白と黒の戦艦 ダズル迷彩 1914年6月28日、サラエボでオーストリア皇太子夫妻が暗殺されました。 これはオーストリアの一方的なボスニア・ヘルツェゴビナ併合に対してのセルビアの怒りが爆発したものだったようです。 7月28日にはオーストリアが…
庭の隅からお送りいたします。 6.ミノムシあれこれ 寒暖差が激しくなり身体がついて行かず風邪気味のようになってしまいました。これからどんどんと気温が下がっていき本格的な冬がやってきます。人間はファンヒーターやエアコンをつけたり、色々と服を着こ…
タロとジロと一緒に南極へ行った猫 たけし 人類は文明を発展させ様々な場所で繁栄してきましたが、それでも人類の棲息にはあまりにも過酷な土地というのが地球中には存在します。南極もまたその一つに数えて良いでしょう。 南極での奇跡的な生還を果たしたタ…
眠れない夜は哲学書を読もう① ニーチェの「反キリスト者」 「——これで私は結論に達したので、私の判決をくだす。私はキリスト教に有罪と判決する。私はキリスト教会に対して、かつて告訴人が口にしたすべての告訴のうちで最も怖るべき告訴を発する。キリスト…
庭の隅からお送りいたします。 5.命知らず?なスズメに注意 春先になるとスズメが車道前に躍り出てぶつかりそうになることがある。不思議なことにこの命知らずなスズメが出てくるのは決まって春で、特に5月に入って増えて梅雨に入るともう見かけなくなる。…
『犠牲 わが息子・脳死の11日間』を読みました。 主な登場人物 柳田邦夫氏…賢一郎、洋二郎の父親。この本の作者でありノンフィクション作家。 賢一郎氏…邦夫の長男。洋二郎の兄。 洋二郎氏…邦夫の次男。賢一郎の弟。中学生の時に目を怪我しそれ以降対人恐怖…
庭の隅からお送りいたします。 4.鵜について 庭のすぐ横の川から水面を叩きつけるような音が数回鳴ったと思うと何かを水で洗うような大きな音が続いた。よくコイが跳ねるときに音が鳴るがそういったものとは少し違う様で連続的に緊迫感のある音が続いていた…
<ゼノンのパラドックス>で考える、完璧主義者はなぜ何もできなくなるか? 完璧主義。 すべてのことにおいて責任を感じ最善を尽くそうというその心構え。プロフェッショナルな仕事をこなすのであれば当然必要になるはずである。 しかしこの考え方は一歩使い…
科学的な人はホラーを楽しめるか? 書き捨て。 ある心霊ものの映像を見ていた。 曰く付きの部屋に住んでしまった主人公は数々の不可解な現象に遭遇していた。 自分以外誰もいないはずなのに視線を感じたり、足音が聞こえたりする。 洗面所で水が詰まり、奥を…
『儒教 怨念と復讐の宗教』を読んで思ったこと。 孔子と言えばどういうイメージを抱くだろうか。 様々な解釈はあるが基本的には道徳心に篤い聖人と言ったイメージが強いのではないだろうか。井上靖の『孔子』や下村胡人の『論語物語』はどちらも名作だが、こ…
新聞をどのようにして読むべきかを考える_後篇 前回の記事の続きです。前回はこちら…… 新聞をどのようにして読むべきかを考える_前篇 - 知識のバラバラ 前回は池上彰氏、佐藤優氏の新聞の読み方を紹介し、その上で速く読む方法として文字を全部読むのでは…
庭の隅からお送りいたします。 3.タカラダニ大量発生中 夏に近づき暑さも増してくるとコンクリートの上を無数に動く赤い点が見える。大きさは1mm~3mmほど、よく目を凝らしてみるとちゃんと脚も生えている。脚の数は左右4本ずつで8本。たまにクモの子ど…
今後の方針についていくつか…… 基本的に僕は好んで文章を誰かに向けて書いたり、誰かに向かって話したりするような情報発信をするような人間ではない。そもそも自分に自信がないのもあるし、情報は発信すれば誤解される。どうせ誤解されるのならば最初から黙…
新聞をどのようにして読むべきかを考える_前篇 僕の尊敬する知識人に池上彰氏と佐藤優氏が居る。 池上彰氏は「わかりやすい」情報のスペシャリストで、初心者が見るとまごついてしまうような難解な出来事や現象を非常に整理して教えてくれる。無駄な部分を…
庭の隅からお送りいたします。 2.ダンゴムシのはなし 植木鉢を持ち上げるとそこには狭いながら独特の生活圏が顔を出す。暗くてじっとり湿度の高い空間にはいつもの顔ぶれがある。ムカデ、ナメクジ、ゴミムシ、そして今回の主役ダンゴムシだ。ダンゴムシは何…
庭の隅からお送りいたします。 1.テントウムシの色についての考察 庭に咲いたハルジオンの葉に赤くツヤのある姿が目に留まった。近づいてみるとやはりテントウムシだ。テントウムシはゆっくりと動くので静かに手を歩いているそばに寄せるとそのまま指を登…
島を食べる虫?_ナナツバコツブムシ 広島県東広島市安芸津町赤碕の沖にある小さな島,ホボロ島に奇妙な現象が起きています。何と島があれよ、あれよという間に小さくなっていっているというのです。もちろん雨風に曝されているのですから、多少の変化はある…
キソウテンガイ_唯一無二の奇想天外な植物 珍しい名前の植物は数多くあれども、ここまで直球の名前も珍しいのではないでしょうか? アフリカ南西部の砂漠に自生する裸子植物で、ナミビアの国花でもあるWelwitschia mirabilisは、その珍しさからキソウテンガ…
盗葉緑体現象 生物学では何かを食べなければ生きていけない生物を従属栄養生物といいます。食物連鎖の頂点に立つライオンやワシでさえ食べるものが無ければ生きてはいけません。そういう意味では皆食べ物に従属、つまり依存しなくては生きていけないのです。…
雑草あれこれ 暖かくなったと思えば急に冷え込む日が続いています。 本日はそんな中でも臆することなく咲いている雑草に関してお話をしてみようかと思います。 外来種は動物だけではなく植物でも有名なものがあります。雑草として猛威を振るうセイタカアワダ…
細胞群体(定数群体) 単細胞と言えば取るにも足りない奴とか原始的で文明を理解していない奴といったイメージがあるようです。実際は細胞一つで命を維持できているのはすごいことなのですが、多細胞生物の方が優れているといった考えから派生してきたのでしょ…
人間の血液型でとくに有名なのはABO式血液型と言われるタイプです。 A型、B型、AB型、O型の4種類からなる。(もっと詳しく言えばAA、AO、BB、BO、OO、ABの6種類が存在し、Oの特性よりもAやBが優先され現れません。こういう遺伝情報を劣性遺伝子といいます。) …