2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

マーズ・クライメート・オービター とんでもない勘違いで火星に堕ちた探査機

水・金・地・火・木・土・天・海・冥……。 今では冥王星は惑星から外され準惑星と言う分類になっているそうですが。 ちなみに準惑星とは「惑星以外の天体の内、自身の重力によって球形をつくれるもの」となっており冥王星を含めて5つあります。 その他はケレ…

紅葉 赤は足し算、黄色は引き算

紅葉の綺麗な季節になりました。 少し寒暖差が激しすぎる気がしますが、樹々はとても綺麗に色づき始めています。 春先や夏は生命力を感じさせる緑から、寒くなるにつれて黄や赤に移り変わっていく様は趣深いものです。 そんな紅葉ですがどういう風に色が変わ…

ノミバエ 首切り虫の残酷な生き方

ホラー注意です。 南米のある日。 アリはいつものように巣から出ていくと腹に痛みを感じた。 そこには小さなハエが居てこの痛みの原因のようだった。走り距離を空け何とか難を逃れるといつも通りの業務に戻った。餌を探し、仲間と隊列を組み、時には大きな敵…

マツカサウオ 停電で見つかった意外な特徴

この時期になると気に茶色の松かさ(松ぼっくり)を見かけます。 ちなみに地面に落ちた松ぼっくりはかさが開いていますが、ここに種が入っていました。それらを飛ばし役目を終えたものが地面に落ちてくるのです。ただ落ちるタイミングというものは決まってい…

ハルキゲニア② どっちが上でどっちが下!?古生物学者も頭を抱えた生物

この記事は takenaka-hanpen.hatenablog.com の続きです。前半がまだの方はこちらをご覧ください。 それではハルキゲニアの変遷を追っていきましょう。 1970年代になると新しい属としてハルキゲニアの名前がつきます。実はそれまでは既に存在していたカ…

ハルキゲニア① どっちが上でどっちが下!?古生物学者も頭を抱えた生物

古生物はお好きでしょうか。 古生物とは遠い過去の時代に存在していた生物のこと。 主に生存していた地質時代によって分類されます。代表的な地質時代と言えばジュラシックパークのタイトルにも使われた中生代のジュラ紀だったりするでしょうか。ちなみに現…

インフルエンザ菌 あの病気の原因と勘違いされた菌

最近新聞でもインフルエンザの名前を多く見るようになりました。週ごとに患者数が増えているようでこの傾向は続くようですね。 先に断っておきます。 巷を騒がしている流行性感冒インフルエンザはウイルス性の疾患で病原体はインフルエンザウイルスです。な…

ロクショウグサレキンモドキ 木が青く染まっていく

今回の記事ではロクショウグサレキンモドキをご紹介します。 漢字で書くと緑青腐れ菌もどきなので名前からして渋滞を起こしています。 最初に言っておきますがキノコです。 緑青(ロクショウ)とは銅が参加した際に形成される青錆びのことです。皆さんも古い…

ハネジネズミ 限りなくネズミに近い姿のどちらかと言えばゾウに近い生き物

皆さんは世界最小のゾウをご存知でしょうか。 それはボルネオゾウです。ボルネオピグミーゾウとも言います。 ちなみにこのピグミーとはホメロスの書いた『イリアス』に出てくる小人族ピュグマイオイに由来します。肘から指先までの大きさおよそ35cmほど…

牛乳 どうしてバターは黄色なのか?

牛乳からバターやチーズができるのは何だが納得がいかないと思いませんか? 最初は白色だったのにどうして最終的に黄色になってしまうのでしょうか。 実は結論から言ってしまうと牛乳は黄色の液体です。これは牛乳に含まれたカロテノイドの色です。なのでバ…

プラチナコガネ 空飛ぶ貴金属

コガネムシは日本でも一般的な甲虫で都市部に暮らしていてもその姿をよく確認することができます。 何気なく観察して見ると緑のものが居たり、赤っぽいものが居たり、黒い背中に白い斑点が浮き出ているものなどそのバラエティーの豊富さに驚かされます。 ち…

ロクロクビオトシブミ 妖怪の名前をもらった昆虫

皆さんはオトシブミと言う昆虫をご存知でしょうか。 漢字で書けば落とし文となります。辞書を見てみますと何やら言いにくいことを書いて人目のないうちに落っことしておくと言った少し後ろめたい印象の言葉のようです。 何とも殺伐としていますね、脅迫や風…