結露 水はどこから発生したか

寒い冬になりました。

家でもストーブがたかれ、こたつが出て来ました。

これで暖かさは確保できた。しかし、そうなってくると心配になるのが結露です。

 

窓を確認してみるとやはり水滴が窓をびっしりと覆っていくのが確認できます。

子どもの頃はこの結露の水がどこから出てくるのか非常に不思議に思っていたものでした。

例えば暑い夏の日に、氷の入ったコップに麦茶を注いでいると、あれよあれよという間に水滴が表面を覆っていきます。コップの中身が染み出てきているような奇妙な気分になったものです。

これが大気中に含まれた水分が急激に冷やされて出てくるっていうのは、当時としてはなかなか壮大な話でした。空気も温かければより多くの水分を含めることができ、寒い冬はそれほど多くの水分は保持できない。こう考えてみると夏は湿度が高く、冬は乾燥しているというのもうなずけるというものです。そもそも温度によって持てる水分量が違ったというわけですね。

 

暖かい部屋から空気が窓に近づくと、急激に冷やされ持てなくなった水分をおいていく。それが結露というわけです。

興味深いことに1960年代よりも前の日本家屋では結露は発生していなかったそう。その代わりに隙間風が冬の代名詞だったようなのでどちらが良いかは悩みものではあるのですが……。

アルミサッシや省エネ用の断熱材が重視されるに連れて、気密性が高まり温度だけではなく水分も部屋に取り残されるようになったそうです。

 

結露対策としては部屋内の水分をなるべく発生させない、

定期的に換気をして水分を外へ逃がすということになるそうです。

 

特に料理やお風呂はかなりの湿度上昇を起こすらしいです。

調理中に換気扇を回すだけでも大分ましになるそう。

ちなみに驚いたのが石油ストーブ。一時間かけるだけで1リットル分の水分が発生しているらしく思ってもみないところが水分の発生源だったりもするようです。

 

湿度自体は有用な効果もあります。

それがインフルエンザ対策です。インフルエンザウイルスは乾燥した場所で活発化します。なので高湿度を保っているとインフルエンザウイルスを押さえられるのです。

結露発生と、インフルエンザ予防を同時にこなすには湿度50%キープが一番だそうですが、うちの窓の惨状を見る限りでは確実に上回っていることでしょう。

一度試して結露がどうなるか見てみたいものです。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。